特殊教育とは
障害のある児童生徒については,その障害の種類や程度等に応じて,特別な配慮の下に,より手厚く,きめ細かな教育を行い,一人一人の可能性を最大限に
伸ばし,社会参加・自立を実現していく必要があります。
そのような必要から用意された学校教育の一分野を「特殊教育」と呼び,具体的には盲学校・聾学校,養護学校,小・中学校の特殊学級における教育 や通級による指導を行っています。
盲・聾・養護学校には小学部,中学部のほか,学校によっては幼稚部,高等部も置かれており,養護学校はさらに,知的障害,肢体不自由,病弱を対象とする3種に区分されています。
特殊学級は,障害の程度が軽い児童生徒のために必要に応じて小・中学校に置かれるもので,知的障害,肢体不自由,病弱・身体虚弱,弱視,難聴,言語障害,情緒障害の7種に分かれています。
通級による指導は,小・中学校の通常の学級に在籍する障害の程度が軽い児童生徒に対して,各教科等の指導は通常の学級で行いつつ,障害に応じた指導を特別の場で行う教育形態です。
また,盲・聾・養護学校や特殊学級の児童生徒と小・中学校の児童生徒や地域社会の人々との交流教育が行われており,児童生徒の豊かな人間性を形成し,地域社会の人々の障害のある児童生徒に対する理解を深めるなど,参加するすべ
ての人々にとって有意義な活動として,様々な取り組みがされています。
盲・聾・養護学校 |
盲・聾・養護学校は小・中学校等に準ずる教育を行うとともに、併せて児童生徒が障害に基づく種々の困難を克服するために必要な知識、技能、態度及び習慣を養うことを目的としています。 |
訪問教育 |
障害が重く、通学又は寄宿舎を含む学校生活に適応することが著しく困難な児童生徒や児童福祉施設に入所、または医療機関で長期療養している児童生徒のために、養護学校の教員を関係諸機関に派遣して教育を行うものです。 |
特殊学級 |
小・中学校の特殊学級は、比較的障害の程度の軽い児童生徒を対象に、障害の状態に即して特別の教育を行うものです。 |
院内学級 |
比較的長期にわたって病院に入院し、特殊学級での教育が適当であると判断される児童生徒を対象に、病院内に学級を設置して教育を行うものです。 |
通級による指導 |
小・中学校の通常の学級に在籍している軽度の障害がある児童生徒に対して、各教科等の指導は通常の学級で行いつつ、障害の改善・克服のための指導を中心として、特別に設置した通級指導教室で行うものです。 |
それぞれの障害に配慮した教育
視覚障害教育 |
眼球や視神経などに障害があるために、ものの形などを見分けたりする視力や視野、色覚などの機能が十分でない状態を視覚障害といいます。 |
聴覚障害教育 |
身の回りの音や話し言葉が聞こえにくかったり、ほとんど聞こえなかったりする状態を聴覚障害といいます。 |
知的障害教育 |
知的障害とは、記憶、推理、判断などの知的機能の発達に遅れがみられ、集団への適応が難しい状態をいいます。 |
肢体不自由教育 |
肢体不自由とは、運動・動作に関係する器官が、外傷や疾病で損傷を受け、長期にわたり自立して生活を行うことが困難な状態をいいます。 |
病弱・身体虚弱教育 |
病弱とは、慢性疾患等のため長期にわたる医療や生活規制を必要とする状態、身体虚弱とは、病気にかかりやすいため長期の生活規制を必要とする状態をいいます。 |
言語障害教育 |
発音が不明瞭であったり、話し言葉のリズムがスムースでなかったりするため、話し言葉によるコミュニケーションが円滑に進まない状態を言語障害といいます。 |
情緒障害教育 |
情緒障害は、人との関係や環境などによって心理的に不安定となり、社会的適応が難しい状態をいいます。 自閉は、言語発達の遅れ、人との関わりの乏しさ、特定の物事へのこだわりなどの状態がみられます。 |
文部省:平成9年度「生きる力をはぐくむために」より抜粋