ことばのビルディング(「健康とことばの相談」 中川 信子著 ぶどう社)


「ことばが言える」能力は、このビルで言うと、最上階です。下位脳の働きが整った上ではじめて、大脳が十分に機能できるという「脳のはたらき」と重ね合わせて考えると、わかりやすいでしょう。
  ビルを建てる時、最初に最上階を作ってしまい、次のその下の階を作るというやり方はあり得ません。まず土を深く掘り、土台をしっかり固めたうえで、地階、1階、2階と、だんだん上に重ねて建てていきます。
 ことばも同じで、「ことばが遅い」・・・「言語訓練」・・・「絵カード」と考えがちですが、言える,言えないの見た目のできばえにとらわれないで、子どもの中に本当のことばの力を育てましょう。


ことばを育てる6つのポイント
1 楽しい家庭環境(情緒の安定が大切)
2 規則正しい生活(脳の働き)
3 日常生活の自立
4 楽しいバランス良い食生活
5 適切なことばがけ
6 体を使った十分な遊び、豊かな生活体験